管理職と管理監督者の違い

 労働基準監督法で定める管理監督者とは経営と一体となっている者の意味で具体的ポストとしては工場長を示すように、世の中の一般的な会社の課長以上の管理職よりもポジションとしては高い地位を想定している。

 つまり、世の中の一般的会社の課長ないしその下位職位である課長代理、主任、スタッフ課長などの名称の管理職を労基法の管理監督者であるというためには、以下の処遇をしておくことが必要である。

①その管理職の給与が非管理職の上位者に比べて高い報酬となるように給与制度が設計されていること

②人事評価権を有していること

③労働時間に裁量が自身にあること(遅刻、早退控除がないこと)